




石田さんにお逢いした事を「後悔していませんか?」
と尋ねなれたら私はきっとこう応えると思います。「後悔しています」。
それは私のMとしての想いが、石田さんにお逢いする事でさらに強く心に根付いたからです。
私には最愛の主人がいます。でもこのMとしての想いは20年私が隠し抱き続けた真実なのです。
一度だけ、本当に一度だけのつもりで石田さんにメールをしました。
ほんの少しだけMとしての私を誰かに打ち明けたかのです。
石田さんは「人生は一度だけなのです。尚美さんが二つの心を持ち、揺れているならば、
貴女の本当の願いが何なのか、また貴女の正直な心は何なのか、尚美さんの心と向き合っ
てみるべきです。」と仰いました。
私は1週間、いえ1ヶ月愛する主人と過ごしながら本当の私の心を探り考えました。
そして一つの結論に達したのです。『自分に正直になろう、Mとしての自分を見てみよう』
そう思いました。
本当の自分の姿はどんななのだろうか?Mとしての自分はどんななのだろうか?
私は20年隠し続け、偽り続けてきた自分に別れを告げたかったのです。
私は最愛の主人を裏切ってしまったのか?自分ではそうは思いませんでした。
むしろ裏切りではなく、自分の気持ちに素直になりたかった想いの方が強かったのです。
そして、約束の日の昼過ぎ、私は石田さんの前に立っていました。
石田さんに偽りの私を丸裸に剥き出しにして欲しかったのです。

初めて縄で縛られました。それは私が20年間抱き続けてきた事でし
た。恥ずかしい言葉で責められ、剥き出しにされたお尻に鞭を打た
れました。濡らしてしまった、という言葉は嘘です。濡らしてしま
ったのではなくもうお洩らしに近かったと思います。
石田さんに縛られ、恥ずかしい格好にさせられました。
両足を閉じれないぐらい思いっきり広げられました。
石田さんにショーツの中にローターを入れていただき、
「スイッチを入れてください」と恥ずかしい事を言うように命令さ
れました。石田さんの口調は低く物静かに優しく命令されました。
でも私を今からマゾとして調教してやろうという石田さんの雰囲気
を私は感じていました。
そしてその雰囲気にどんどんのめりこんで行ってしまいました。
縛られた足がガクガク震えました。
ローターの音が記憶の遠くで鳴っていました。
頭の中は真っ白でした。そこには私が想像をもしなかった世界が
待っていたのです。もう何がなんだかわかりません。
震えは止まらず私は縄に抱かれ快楽の道を真っ直ぐ堕ちて行きました。

「思ったとおりです。縄がとてもよく似合っていますよ」と石田さんは私の恥ずかしい格好を褒めてくださいました。
「こうして私の前にこんな恥ずかしい格好をさせられていても尚美さんの表情から悦びを感じますね。貴女はりっぱなマゾなんですよ」と
石田さんは静に仰いました。そして次の瞬間、バイブを挿入され私は気が狂ったように何度も弾けてしまいました。
この後、私は何が起こったのかよく覚えていません。覚えているのは今まで体験した事がない心地良い気持ちだけでした。
「どうでしたか?これがマゾとしての悦びなんですよ」石田さんから声をかけて頂き初めて目が覚めました。私は本当に愛されたのだと
思い知りました。愛する主人からも得る事が出来なかった愛を得る事が出来ました。
石田さんは私をマゾとして認めて頂き、マゾとして扱って頂けたのです。縄を解かれ私は涙を流してしまいました。
流したのではなく、涙が自然に湧き出て止める事が出来なかったのです。だから私は「後悔していませんか?」と尋ねなれたら私は
きっとこう応えると思います。「後悔しています」。なぜならばマゾとしての悦びを知ってしまったからなのです。
